7月25日
ようやく念願の北海道での鮎釣りだ。妻と旅行のついでに鮎釣りをしようという計画、妻は釣りのついでに旅行でしょと言い張る。まーどっちも本当かな。ということで、妻は昨日稚内から孫へのお土産を買って飛行機で帰り、残った政やんは余市川へとまっしぐら。
しかし今日川を見ると一昨晩の雨で濁りちょっと厳しい。地元の人は今年は釣れないというし、オトリを販売しているアユ、マス孵化上場に行くと鍵がしまっている。諦めてまず次の予定の朱太川だと車を走らせる。途中オトリ店があったので聞くと、やっぱり今年は良くないというので踏ん切りがつく。
朱太川は大きな川ではない。橋から覗きながら上流へ行くが鮎は全く見えず、釣り人もいず期待が萎む。オトリ店へ行くと1匹900百円、これにはぶったまげた。ここまで来てオデコで帰る訳にはいかんと2匹購入し教えてもらったポイントへ行く。
すると先客が全然ダメと上がってきた。浅トロに小さな群れが見えるが掛からない、ここでやるのは厳しいといって立ち去った。栃木に釣り友がいて那珂川にも行くという一見腕達者風の人なのでどうするか迷ったが、川を見ていたら鮎が見えたので、よしやろうといういつもの単純さだ。
開始は浅トロで11時半、オトリを送り出すがなかなか出て行かない。ここは我慢のしどころと少しずつ少しずつ送り出し、30分後にキラリ、ヤッターと思ったが掛かりどころが悪い。ばれるなーと思いながら抜いたが途中でポチャリ、やっぱり寄せて取り込むのだったと反省の繰り返し。
12時も過ぎたのでとりあえず昼食。二人組が川へ入ったので竿の動きを見ていたが釣れていない。午後は開始30分後にやっと17ｃｍの背掛かり、しかしこれが沖には出るがそこで泳ぎをサボってしまいオトリに使えない。養殖に代え瀬を釣り下るとやっとアタリ、しかし風が強くコントロールを失って痛恨の受け損ない。ここまで来てなんでトラブルが続くのかとぶつぶつ。
浅トロに戻り2匹目のオトリを出動しやっと掛けたのは腹掛かり、何とかオトリに使えると望みを託すが、その後全くアタリなく、二人組もその後来た1人も釣れずに引き揚げたので政やんも戦意喪失、旅の疲れもあり3時半に諦めた。皆も釣れないんだし、まーそれでも北海道の鮎子ちゃんに会えたからよしとするか。
朱太川 今日の釣果、17ｃｍ
7月27日
北海道での釣行予定河川は、余市川、朱太川、天の川の3河川。以前有名であった尻別川はこのところ不調で今年は放流もしなかったというので外した。そして余市川は状況が悪く竿を出す価値なしと素通り。一昨日は朱太川で北海道初釣りをし念願の鮎子ちゃんに会えた。
さて次はどうするか。実は朱太川で会った釣り人から厚沢部川が釣れるという話を聞き、ポイントまで教えてもらったのだ。そこで昨日は厚沢部川まで移動、旅の疲れもあって釣りはお休み。教えてもらったポイントを中心に川の下見をするが、狭いしボサだらけで釣りにくい。ちょっと気が滅入ってしまったなー。
昨日、一昨日と車中泊だし、疲れを取るためにもと、見つけた温泉旅館に素泊まり。旅に出て以来やっと復活できたネット接続で情報の送受信をする。畳の上で飲む酒はやはり美味いなー。10時には爆睡の床に。そして今朝、いつまでも寝ていたい気分、歳なんだなー。
オトリ店に行くとポイントを教えてくれた。そして昨日の下見は厚沢部川の支流だったことを知る。何たる無様さかと呆れ返る。ここはオトリが1,000円、日券は何故か2日券で3,000円だ。教えてもらった橋に行ったつもりが違う橋。しかし川を覗くといるではないか。よし、ここにしようと気が弾む。
橋上のチャラ瀬狙いだが、川幅は竿1本分もないので、下がって静かに釣るしかない。9時40分開始、少しづつ引き上げて行くと5分も経たずに17cm、すぐに19cmと背掛かりだ。しかし続かない。ここは対岸から釣るべきだと渡ると、入れ掛かりこそないがコンスタントに釣れ続く。
しかし時折強くなる雨と風に悩まされるが合羽も着ずに頑張る。その甲斐あってか12時までに18匹は上々のできである。車に戻り昼食中は雨が止む皮肉さ。午後荒れる予報なので早めに再開と思うが地元の人が来て話し込み結局1時になる。
ところが先ほどまで釣れたチャラ瀬で全く掛からない。オトリを代えてもダメで、釣りあがり上の小さな瀬でやっと1匹目だ。引き舟まで30m位戻り、また釣り上がるが、またしても掛かったのは瀬だ。今度は袋タモで瀬まで運んで釣り始める。するとまた掛かるのだ。
引き舟を移動しようかとも思ったが、そんなことすると大抵掛からなくなるもんだし、こんな小さな瀬だからもう掛からないだろうとの思いで移動しない。しかし結局2時半まで７往復させられおーしんど。時折強く降る雨もいよいよ怪しくなり終了したが、土砂降りの中、着替えもできず退散する始末。
でもよく頑張ったなー、でも何で北海道まで来てこんな釣りせにゃーならんのか。予想外に釣れた鮎も冷凍せにゃーならんし、こんな雨の中では身動きもままならん、ということで今日も昨日と同じ宿に素泊まり投宿。明日から3日間は雨予報なのでどうするか。影の司令塔からは青森に渡れーの指令が出たが、未練いっぱいの政やんオトリも活かしてあるのだー。
雨の厚沢部川 今日の釣果、16〜20cm
7月28日
朝,、雨の音で目が覚める。あーやっぱり今日だめかーと思ったら、いつの間にか雨も止み空が明るくなった。おーできるじゃんとおとり缶の蓋を開けると、ややー！未使用鮎3匹中2匹が死んでいる。どうやら気になっていたエアーポンプの機能が低下しているようでガックリだ。
でも川も濁っているかも知れないと様子を見に行くとやっぱり出来る状態ではなかった。残る天の川はどうかとオトリ店に電話するとおばさんが出て、濁っているが午後になれば出来るかも知れないという。更に熊が出るという話だがというと、何処にでも出る、お父ちゃんは気配を感じると釣りをやめて帰ってくると言う。
そんな芸当政やんには出来ないよ。いくら鮎子ちゃんに会いたくても危険を冒してまではねー。ということでやっと北海道を離れる決心ができたのだ。青函連絡船に乗って青森に渡り、明日岩木川で竿を出そうと道の駅ひろさきで車中泊。
はやぶさで青森へ
7月29日
予報では午前雨時々曇り、午後雨で次第に強くなるとのこと。しかし朝目が覚めると雲間に青空も見える。予報が外れることに期待し9時になるのを待つ。岩木川にはオトリ店が1っ箇所しかなく、しかも開店は9時なのだ。日券1,000円、オトリ600円は助かる。
2箇所釣り場を教えてもらい、先ず1箇所目は駐車上から川が見えないのでパス。2箇所目へ行くと川原まで車で行け、見ていたら鮎が跳ねたので、よし、ここにしようと決める。上流の瀬に釣り人が2人いたので、瀬の開きを釣ることにする。
時折日が差す中、10時10分開始。オトリが斜め上流に泳いでいったと思ったらもう掛かった。なんだ楽勝じゃんと思ったが、エラ掛かりの鮎は泳ぎが悪い。沖には出るが上流には泳がない。養殖に代えようかと思いながらも面倒がる悪い癖。下流に下がるままに任せていたらやっと掛かった。
そこから3匹追加するがアタリが止まる。時折強く吹く風にも悩まされる。瀬の2人は上流へ移動していったので、開きから瀬尻へと移動しつつポツポツ掛け、とりあえず10匹釣るまでと頑張り、12時10分いい型の背掛かりをゲット。これを午後のオトリにしようと鼻環を付け、タモ網の中に入れて置き車に戻る。
空模様が気になり、昼休みは40分で済まして戻ると、ややー何だ！。鮎がタモの外で血を流して死んでいるではないか。よく見ると体に引っかき傷の痕、鳥が持ち去ろうとしたのだろう。たまに不精するがこんなこと初めて、離れて見えなかったからなー。
オトリを付け泳がすと今度もすぐに掛かり難なく3匹ゲット。雨がぱらつき始め、それを気にしながらの釣りだ。誰もいない瀬を釣り上がり追加して行くが、時折雨が強くなり、また釣った後引き舟まで戻るのも大変で、合羽と袋ダモを取ってくる。
だんだんと引き舟との距離が遠くなり、先日の厚沢部川の再現だ。雨も気になり3時20分遂に退散。午後は16匹で最後に掛けた鮎の21cmが最大、平均では18cm位だろうか。今年は遡上鮎が少なかったが、20cmサイズは早期遡上鮎だろうとオトリ店は言っていた。
明日は赤石川、明後日は川の予定だが、今晩大雨の予報が外れことを願うばかりだ。とりあえずオトリ3匹は活かしておいた。残りの鮎は頭を取り3枚に下ろし塩を降って置く。こうすればクーラーボックス内でも長持ちする。明日釣れれば宿に泊り、一緒に冷凍する算段なのだ。
今日は昨日と同じ道の駅で車中泊、こんな時のためにと持参した水タンク、ボール、まな板、ナイフの出番となった。ちょうど雨も小降りになったのも幸いした。跳ね上げ式のバックドアの下で処理に1時間20分は結構大変だったなー。終わって、すぐ向かい側にある日帰り温泉に入った時はホッとしたものである。車中での晩酌は途中でバタンキューだった。
岩木川 富士見橋上流 今日の釣果、15〜21cm
7月30日
目が覚めた時は雨は止んでいた。気になる川の状況をネットで調べると赤石川も追良瀬川もかなりの増水で到底釣りなど出きない。それでも明日か明後日になればどうなるだろうかと未練がましく自分の目で確認に行く。赤石川まで焼く時間、着いてびっくり予想以上の濁流だ。
これでは当分ダメだと思いながらオトリ店に行くと、おばさんがいて、濁りが取れるのにあと2日、アカが付くのにはもっとかかるという。さもありなんだ。そして追良瀬川はもっとかかるだろうという。これで諦める決心がついた。2日位は待ってもいいと思っていたのだがねー。
秋田も岩手も同じようにやられているようだし、明日は娘が帰ってくるで、この際寄り道せず家に直行することにした。しかし今日は金曜日、明日になれば高速は1,000円だ。ということで、先ず高速に乗り途中のICで遠征最後の晩酌を楽しみ、ゆっくり休んで明日帰ることにしたのじゃ。
それにしても何というツキのなさ。肝心の北海道で雨に祟られ、次の目的の青森でもまた雨に祟られ、それも昨晩の雨で全てがパーとは泣いても泣ききれない。若ければまたということもあるけど、でもまだ諦めてはだめか、オトリ店のおばさんには、また来る機会があったら寄るからねと言ってきたのだ。帰り際、弘前城に立ち寄りしばし散策し帰って来た。
増水の赤石川 弘前城
