8月26日
寒河江川、小国川と続いた仲間との遠征も終わり、我が釣りばか３兄弟と増ちゃんの4人が阿仁川まで足を伸ばす。朝、宿の予約を取ろうとしたら何処もいっぱい、考えが甘かった。やっと取れた民宿は小又川沿いの道を上流に少し上ったところだ。着くとすぐ小さな風呂で汗を流し夕食のテーブルへ、先ずはビールで乾杯、次に酒を注文すると、どぶろくを飲むかと言ってボトルを持ってきた。どうやらサービスのようなので頂いてみる。しかし期待した味ではなく、茶碗一杯でやめ日本酒を注文する。すると半分位入った一升瓶を持ってた。誰かが置いていったものなのだろうか、これもサービスのようだ。おまけにドンブリ一杯の茄子漬までも。そしてビール1本300円だからまったくもって安いものである。
8月27日
菊池おとり店に行き状況を聞くが去年より良くないようだ。先ず去年実績のある五味掘橋に行く。魚影は薄いようだが竿を出してみる。しかしやはり掛からない。水量も少なく先客も移動のようで、40分で諦める。次は下流の砕石場へ、支流の小又川の水も加わり水量も多くなる。
10時40分、分流が合流する本流で開始するも全くアタリなし。下流に4～5人いてたまに竿が曲がる。流れの合わさり目でやっと18㎝が、更に2匹目を釣るがそれっきりで12時となったので昼食とする。増ちゃんも2匹で兄弟は０。午後にかけることにする。
午後は左岸の分流に行くと瀬に5人が並んでいた。その下流、瀬の開きに入ると間もなくアタリ、しかしバレる。その後目印に変化なく、先客も釣った人で4匹だそうで、瀬肩に移動する。オトリを出したとたんにアタリ、期待感がふくらむがすぐ萎む。その後はポッツリポッツリでやっとこさの10匹、上流のトロに入った増ちゃんは21匹とがんばった。兄弟は3～5匹、バラシが多かったと嘆いていた。
帰りは菊池おとり店に行き明日のおとり用の鮎を入れたおとり缶を預ける。宿は素泊まりで、すぐ側の温泉に入り、スーパーで食料を仕入れ楽しい小宴会、これがここでのパターンである。
8月28日
今日は菊池おとり店の前でやることにし8時40分竿を出す。空模様が怪しく雨が心配だ。ザラ瀬で始まるがなかなかアタリなく15分後にやっと1匹。しかしその後1時間が無駄に過ぎる。下流左岸に移動瀬を釣り下るとやっとアタリ、そこでポツポツ5匹釣るがアタリが止まる。他の3人も増ちゃんが2匹のみで、戦意喪失のようなので11時移動することにする。
移動先は支流の小又川、初めての川で一度竿を出したいと思っていた川だ。釣り区域はよく分からないが、、昨日宿を出てから見た限りでは合流から上流3つ目の橋くらいまでは釣りになりそうだ。とりあえず昼食を取り、小又橋（？合流から最初の橋）の上下に散り12時40分再開する。小又橋の下で鮎が跳ねたので期待を持つがなかなか掛からない。20分後にやっと1匹、しかし続かない。少し下がって手前のザラ瀬から沖の瀬へと攻めることにし、オトリを送り出すと暫くして21cmの良型が釣れた。続いて2匹目、3匹目と釣るが、ゴロゴロが鳴り始める。これが気になって釣りに集中できず、一際大きな音になったのを期に竿仕舞いとする。
小又橋？下流、右岸より 阿仁川合流、右岸より
時間はまだ2時、これからという時に残念であった。何とか10匹と二桁は確保したが、増ちゃん2匹、兄弟は0と最悪の結果であった。3時過ぎには晴れ間も見えてきて、再度入川というところだが、遠征疲れか飲み疲れかその気力なし、やはり歳かなー。これでは時間を持て余し飲み過ぎちゃいそうなので、残り少なくなった仕掛け作りで暇つぶしだ。尚帰ってから塩焼きで食べた小又川の鮎は大変美味かった。
8月29日
昨晩は部屋で小宴会後ラーメン屋に誘われ生ビールを飲み結局飲み過ぎてしまった。という訳で体調すこぶる悪し。しかしそんなことは言ってられない。菊池オトリ店に行きポイント情報を聞き、初めての上流部に行く。広い川原に車を乗り入れ、トロ瀬から瀬、荒瀬と続く流れを攻めることにする。今日は太陽も出て、ここで釣れれば最高である。
先ずは瀬肩で9時に竿を出す。しかしアタリなく少しづつ沖に進むとやっとアタリがあり20cmが釣れた。これが元気よく瀬の中を対岸に向け泳ぎ間もなく2匹目、そして3匹目は23cmだ。これをオトリにするには0.07の複合メタルでは不安であったが、今年初めて使う糸なので試してみようとの思いもあり続行。瀬を釣り下ると目印が沖に走った。来たーっと竿を絞る間もなく無常な無抵抗感、後悔先に立たずである。
その後１匹追加したが、テンポは良くない。弟が2匹釣ったが後の二人はオトリも本人もギブアップなので11時30分移動する。とりあえず昨日と同じ小又橋の側に行き昼食を取る。橋の下流は昨日やってみて兄弟にとっても釣れるだろうと思ったし弟も入りたがっていた所、合流下のトロは鮎が多く跳ねていたということで増ちゃんが竿を出したがっていた所なのだ。
実はそのことは分かっていたが、今後のことも考えいろんな場所で竿を出して見ようとした訳だ。まーこれで皆さん釣れなくとも文句はないだろう。ギブアップの二人には政やんオトリを使ってもらい再開。兄弟は橋下流、政やんは橋上の瀬尻で13時再開、オトリを送り込むとすぐに20cmオーバーが釣れ続いて2匹目も、入れ掛かりを連想するが、なぜー。その後左岸の瀬を釣り上がるが反応なし。
上の堰で反転し右岸側を釣り下ることにする。するとすぐコツッというアタリがあるがそれっきり、暫くして寄せてみると何とハリがない。0.12号のハリスが切られていた、なんたるこった。更にその後３連続のバラシ、悪い時は続くものだ。結局橋まで下って1匹追加のみ。
ここで一旦車に戻り水分補給、橋上から覗くと川の中央から兄弟が左岸側を釣っており、その後ろ右岸側の浅場に鮎が見えたのでそこを釣ることにする。右岸にしゃがみオトリを送り出すと間もなくアタリだ。5匹ほど入れ掛かりとなるが根掛かりがどうにもはづれず万事休す。上流の瀬まで行ってみたかったがその気力なく右岸側の狭いポイントを釣り下がり5時終了。
結局釣果は15匹、トラブルもあって消化不良の1日であったが、増ちゃん得意のトロで23匹釣り、兄弟も7匹づつ釣り、兄は23ｃｍの大物を仕留め皆ご機嫌なのでまっいいか。
8月30日
予定では今日も釣りをし明日変えるはずであった。しかし天気予報では大雨雷注意報が出ており、未明にはかなりの雨が降っていた。そんなことで朝には一旦雨がやんだが諦めようかという雰囲気、政やんお疲れもあって当然賛成、しかしこんなことでは100河川達成は絶望、どうしたらよかっぺー、これ深刻な問題なのだ。帰りの車の中、もっと雨が降らないかなーという増ちゃん、まだ未練が残っているようだ。
今回は去年のような釣果に恵まれなかったが、原因の一つは遡上鮎の数、もう一つは時期がお盆休みの後でかなり釣られてしまったということのようだ。来年は遡上状況にもよるが、お盆前に行くのが無難なようだねー、と思った次第である。